気のまま日記

ゆるおたアラサーのつぶやき日記。推しがいる生活atコロナ禍。映画、漫画、アニメ、その他雑食。百合が好き。

【映画】ヒックとドラゴン

※こちらの記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。

 

知る人ぞ知る名作、「ヒックとドラゴン」を観たので感想をつらつらと書いていきたいと思います。ちなみに鑑賞3回目。良い映画は何度観てもやっぱり良いですね!!!

 

 

ヒックとドラゴン

 

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★★★★★

 

大まかなあらすじ

鍛冶屋で修行中のひ弱な少年(ヒック)がバイキング(ドラゴンを倒す戦士)になることを夢見て奮闘するが、いつも空回り。今日こそはと意気込んで、自分の得意分野を活かした罠を制作したところ、ドラゴン(ナイト・フューリー)が引っ掛かり、怪我を負わせるも、殺せず。

むしろ、ナイト・フューリーに興味も持ち、様々な検証を重ねていき、ドラゴンの生態、習性、弱点、好物などを知っていく。この知識をもとにドラゴン訓練をこなししていると次第に村人たちがヒックに注目していく。

ヒックの父親はバイキングのリーダーで、「これでドラゴンを殺せるな」と誇らしげにいうが、ヒックはドラゴンを殺すことはしたくないと思っており・・・

ヒックは自分が罠にかけて怪我を負わせてしまったドラゴン(ナイト・フューリー)に「トゥース」という名をつけて、もう一度飛べるように試行錯誤していた。

その後、ドラゴンの住処なるものが見つかり、バイキングたちは一斉にドラゴン退治へと向かうが・・・

 

 

ちょっと端折り気味のあらすじですが、大体こんな感じです。

 

もうね・・・ラストの話からすると、大傑作 としか良いようがないですね。。

物語冒頭でドラゴンの足となる翼(しっぽのほう)に怪我をさせ、飛べなくしてしまった、その報いというのでしょうか。ドラゴン島での戦いではヒック自身も片足を失うというラスト・・・。

 

世の中すべてが丸く収まってうまくいくわけじゃなくて、誰かが何かを失うってことは、自分も何かを失う可能性があるってことなんだと・・・なんて、えこひいきなしの、リアルで残酷な物語なんだろうと思いました。

片翼を失ったトゥースと、片足を失ったヒック・・・痛々しいながらも支え合って、これからも生きていくんだな、と思うと涙が止まりませんね(´;ω;`)ウッ…

 

 

様々な要素を含んだ今作ですが、今回は「主人公ヒックの人間性について」、感想を書いていきたいと思います。

 

・ヒック

ヒックは体格に恵まれずひ弱ですが、誰よりも鋭い観察眼を持っていますね。気になることがあれば書き止めて、なぜこれはこうなんだろう?と疑問を持つという思考を持っています。また、その疑問を検証するために、様々な方法を自分の納得のいくまで試す根気もありますね。

 

言葉の通じない相手(ドラゴン)に対しても、狂暴であると決めつけずに、まずは観察。やがてドラゴンは普段は狂暴な生き物ではない、という結論に至ります。

ヒックは少しレスポンスが遅いところがあるかもしれませんが、これは彼にとって必要な時間なのですね。他の同年代の子たちがパパッと要領を得ることも、ヒックには少し厳しいのかもしれません。ですがそれが、ヒックの特性であり、個性なのです。

 

 

さて、「ヒックとドラゴン」は、ヒックとドラゴンとの絆だけでなく、父子の関係性もうまく書き出していると思います。

 

ヒックの父親(ストイック)は、体格も大きく威厳もあり、自ら率先して戦場へと向かい、部隊を指揮・鼓舞する、まさに理想とされるリーダー像で描かれ、実際 村中のバイキングたちをとりまとめるリーダーです。

戦場で妻(ヒックの母親)を失くし、男手ひとつでヒックを育てています。(それがどんなに大変なことか、私は子を授かったことはありませんのでわかりませんが)ストイック自身の理想をヒックに押し付けている描写は見ていて虚しさを感じました。

 

ストイック自身もヒックとどのような距離感であればいいのか、困っている描写もありました。しかし、「もうお前には期待しない」という言葉でどれだけヒックがショックを受けたことか・・。あのシーンは思い出すだけでも胸が痛いですね。。

 

ヒックはというと父親に認められたい、という気持ちが強く、父親の理想に近づこうとしてきました。

環境も大きな要因と考えられます。島国という特性から、「この島の住民はこうあるべき(ドラゴンを倒すべき)」という固定概念に縛られざるを得なかったでしょうから。

ヒックは自分自身の気持ち(ドラゴンを倒さない・殺さない)にいきついたときの葛藤はかなりのものだったでしょう。

父親の理想に反する、かつ、住民たちの理解も得られない、のダブルパンチです。

 

 

しかし、トゥースと出会ったことにより、ヒックの世界は確実に広がりました。

 

ヒックは父親の理想として生きるのではなく、「自分はどうしたいか」をもとに行動するようになっていきます。意思を持った人間は本当に強く成長しますね。

その意思を汲み、ラストシーンでストイックはヒックに対し、「お前を誇りに思う」と告げます。あ~~~~~~・・・本当に良かったね、ヒック。。

 

 

まとめ

ヒックとドラゴン」は、人間とドラゴン(異なる種族)の共存に至るまでの物語であり、人間同士もひとりひとり違うことを認め、ひとりの人間として受け入れる物語 なのだと思いました。

 

実は父子の関係があれで終わりではなく、続く「ヒックとドラゴン2」で描かれているのです・・・!!!

これはまた別の記事で書いていきたいですね。おいおいですが!(というのも今回は、1作目のみ鑑賞だったので正直、2がうろ覚えでして・・・でもめちゃくちゃ良かったんだよなぁ、2・・・!)

 

ヒックとドラゴン」はシリーズ三部作なのですよね。

私は残念ながら、3が未鑑賞なのです(´;ω;`)ウッ…

 

いずれ必ず観たいと思っています!!

 

 

というわけで、今日はこのへんで。

また書きます。